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手ぶら通勤のすすめ
僕の通勤はいつも手ぶらです。

船乗りの時は通勤30秒(居室から船橋への階段を上がるだけ)だったのでもちろん不要でした。
30歳にして初めての陸上勤務となった時、張り切ってスーツと革靴そして黒革のカバンを買いしばらく使っていたのですが、ある時、物を入れすぎてすっかり型崩れしてしまったカバンを見て、(このカバンなくても困らないな)と気付いたのです。そう考えると極端な話、ダンベルを持って通勤しているのと同じ気がして、肩こるだけだからやめようと決めました。

でも実はカバンをやめた理由はそれだけではありません。まだカバン通勤していた頃、会社の怖い常務から呼び出されて関連会社役員のご令嬢様との、お見合いを勧められた事がありました。
「君も陸上勤務の間に嫁さん見つけないとあかんやろうから。」と太った常務から肩を叩かれ、(フン、大きなお世話だ)と思いながらも「い、いえ今は結構です。」と震え声で返事した私に、追い打ちをかけるように「がっはっはっはっ、恥ずかしがるな(笑)!じっくり考えて返事してくれてええから。とにかくこれを見ておいてくれ」とお見合いの釣書を手渡されたのです。当時は毎日朝6時から夜11時まで会社にいる程の忙しさでしたから、そんな釣書等見る余裕もなくカバンに突っ込んだままにしていました。

それから1週間後の金曜の夜8時頃、残っていた上司から飲みに誘われ、明日は土曜だからと油断したためか不覚にも意識を失い、翌朝気付くと自宅の玄関に靴を履いたまま横たわっていました。当時そんな事は珍しくなかったのですが、その時だけは目覚めてすぐ真っ青になりました。あの常務からもらった釣書入りのカバンがなくなっていたからです。船上で様々な怖い体験をしてきた僕でも、この時だけはさすがに慌てました。常務に怒られて済むだけの問題ではありません。相手の方の極めて大切な個人情報がそこにあるのです。見つからなかったらただでは済まないと思いました。すぐに上司に電話したところ、前夜は終電で帰った事がわかり、幸い落とし物センターに届け出がありました。そのかばんの中を恐る恐る開いて、中に釣書を確認した時には、さすがに放心状態となりその場に座り込んでしまいました(その時初めて釣書の中身を見ました)。

翌週の月曜、常務に呼び出されていきなり怒られました。「いつまで釣書預かったままにしてるんや。その気がないんやったら早よ返せ(怒)!」。 その時改めて、見つかってよかったなぁと思うと同時に、カバンがあるから入れっぱなしにしてしまうんやと思い、その日のうちに中身を整理して棄ててしまいました。

でも手ぶら通勤して思いましたが、本当に気持ちいいです。ぜひ皆さんも(仕事上できない人もおられると思いますが)やってみて下さい。

なんといっても、カバンをなくす心配がありませんから(笑)


2015-01-13 15:24:30