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初めての新郎友人代表スピーチ

昨日、生まれて初めて結婚式で(新郎友人代表)スピーチをしました。

新郎とは昨年9月に介護の研修で知り合い、8か月間同じクラスで学んできました。
15も年下ですが、明るく素直で考え方が前向きな男で、仲良くしていました。それでも1年にも満たない付き合いなので、結婚式に誘われただけでも、「えっ、僕が参加していいの?」という感じでした。それがその後、友人代表スピーチまで頼まれた時は仰天しました。

彼の友人だけでも20名が参加する中で、私への指名です。しかも私は彼の交友関係を知らない為、結婚式で知っている人がほぼいないという、完全アウェー状態。しかも、私は友人の結婚式というものに参加した経験が過去1回(15年前)しかありません。

ものすごく悩みました。彼は私を指名した理由について多くを語らなかったのですが、うれしくもあったので私も何も言わずに引き受けました。それから何度か、仕事と結婚式の準備に忙しい彼を呼び出し、これまでの彼の人生、そして彼女との出会いなどについてヒアリングを行い、そこへ、私が観察してきた彼の魅力をミックスさせて、結婚式会場で私が何を伝えるべきかを考え抜いて5分間のスピーチを作り上げました。

さていよいよ当日です。披露宴会場は横長の非常にコンパクトなレストラン、広くはないスペースにほぼ知らない人ばかり総勢70名がすぐ近く(一番近い人で1mくらいの距離)で聴くという一番緊張する会場パターンの中で、壇上に上がりました。

上がった瞬間、聴衆を見ながらこう感じました。(あっ、この人達、本当に温かい!これは形だけでなく心から本気で新郎新婦を祝福しているぞ!)
説明しにくいのですが、そう感じた瞬間に、完全アウェーの会場が、味方だけに囲まれたホームグラウンドに代わりました。

自分の言葉一つ一つに聴き手が反応してくださり、時には反応が大きすぎて、おさまるのを待たなければいけない瞬間もありました笑。
スピーチを作るにあたり一番頭を悩ませたのは、それまでなんとなく感じていた彼の魅力をいかに言葉にするかです。掘り下げて考え抜き導き出した彼の一番の魅力は、「人の話を聞く力」でした。
それを冒頭で紹介した時、会場の中で、彼と私よりも古くから付き合いのある男性7人組のテーブルを中心に声が上がりました。
「それ、それ、それやねん!!」
私が彼の魅力を伝え、そして彼の友人たちが賛同の声を上げる、それを聞いた新婦の友人、そして何より新婦のご両親の感慨深げな表情を見たとき、自分の役目は果たせたかなとスピーチしながらホットしました。

でも思ったんです。スピーチってかっこよく流暢に話せればよいのではなく、人に共感してもらってなんぼのものだって。
私の後に新婦さんの学生時代同級生のスピーチがありましたが、壇上に登るなり、新婦への気持ちがこみ上げて広げた紙を震わせながら、とつとつと語りだします。形だけを見れば、紙も見ず、(幸運にも)噛まずに話せた私の方が上なのかもしれませんが、彼女の思いのこもった言葉は、私なんかよりはるかに聴き手の心を揺さぶる最高のスピーチでした(私ももらい泣きしてしまいました)。

帰り際、乾杯前の最初のスピーチをされた、新婦の看護大学時代の先生が寄って来て声をかけて下さり、「あのスピーチは僕が今まで聞いたことのある中でピカイチだったよ。起承転結、新郎の人となり、新郎の苦労、スピーチの中に凝縮されていて、最後の言葉も素晴らしかった。本当によかった。」と言って下さりました。知らない人ばかりの中で、聴き手が少しでも共感を得てくだされるようなスピーチができたことは、ものすごい自信になりました。も~一夜明けた今でも興奮がおさまりません笑。

この勢いで、落語も頑張ります笑笑。


2017-07-09 13:02:20